本来の使用は以上ですが、インターネットでは別の目的で使用されていることが多々あります。 プロキシサーバには経由元のIPアドレスを隠蔽するという機能があるため、 自分のIPアドレスを接続相手から隠すことができます。 この機能を使って、プライバシーを気にする人や、 自分のIPアドレスを隠蔽しなければならないようなことを行っている人が利用することがあります。 もちろんそのプロキシサーバは自分とはまったく関係のないものを利用します。 よく利用されているプロキシサーバは、プロキシサーバを構築、 運用管理をしている管理の甘い企業や大学機関などの外部から外部への接続(踏み台)を許可してるサーバがあり、それらを利用しています。 それらのプロキシサーバ名はプロキシサーバリストをネット上から入手します。 それらのサイトは、ホームページなどにアクセス解析を設置しておき、 自動的にプロキシサーバのホスト名を収集します。
そして、その取得したホスト名とポート番号(一般にプロキシサーバのポート番号は慣例として8080、8000、3128、80がよく使われる)を使って、 外部からの利用ができるかどうかを試して利用できるのであれば、リストとして公開します。 プロキシサーバを経由すれば経由元のIPアドレスは隠すことができますが、 プロキシサーバには経由元のIPアドレスや利用時間などのアクセスログが残りますので、 その管理者に問い合わせをしてアクセスログを提示してもらうことが可能です。
そのため、身元を隠蔽したい人は外国圏のプロキシサーバを利用したり、複数のプロキシサーバを多段に経由(カスケード接続)して使う人もいます。 こうすることで、経由元を追跡する時間を稼ぎ、ログデータが消えるのを待つ人もいます。 ログデータは何ヶ月も何年も残っているとは限りません。 IPアドレスを隠蔽するために、 どこかの企業や大学機関が構築したプロキシサーバを勝手に利用していることになりますが、法律反するかどうかは不透明です。
「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」に定義されている不正アクセスとは、 パスワードなどの認証があるコンピュータにアクセス権利のない人が不正に利用することをいいます。 ですから、外部から自由に利用できる設定のプロキシサーバは利用しても不正になるかどうかが不透明というわけです。 これが不正アクセスになるとWWWサーバにアクセスするのも不正になり、ホーム-ページ観覧はできなくなります。 しかし、不正アクセスにならないからといって、サーバに負荷をかけたりサーバダウンを起こした場合には、 当然ながら営業妨害とみなされることがあるかもしれません。
以上のような事情があることから、プロキシサーバ管理者は外部から無断で利用されていることをログデータで知ったときには、 設定を変更して外部から接続できないようにします。 そうすると外部からの接続はできなくなり、プロキシサーバリストから使えるサーバが減っていくことになります。